ももたろ日記

発達障害と診断された娘との日常を綴っていきます

ももたろ日記

幼稚園の支援体制について

前回は幼稚園に入園した娘の様子を書きましたが、今回は幼稚園側の支援が必要となる娘や親である私への対応はどんな感じだったか、感想を書きます。

正直な感想は、微妙…です。結果オーライで本人は楽しく通っているのでいいですが、そこまで熱心にやってくれる感じでもないです。こちらから聞かないかぎりは特に何も話はしてこないですね。だからと言ってひどいとかでもなく担任の先生はできるかぎりのことはしてくれていると思います。

入園したときにも書いたように、人数に制限はあるものの障害の程度では入園の可否はしないように感じました。今思えば、入園するまでに特別な面談もなく、娘の様子は入園考査で見ただけでした。こんな短い時間しか子供の様子を見ていなくて、入園してから大丈夫なのかなと少し不安もありました。でも療育センターでの様子や成長の過程を書いた紙も提出してあるし、担任には情報が伝えてあるだろうと思っていました。

しかし、残念ながら全く伝わっていませんでした。

入園式のあと担任に少し話をする時間があったのですが、週2回児童デイに行くので休むことも、園長には伝えていたのに知らなかったし、そもそも、それなりに個別の支援指導が必要な子供だという認識さえありませんでした。

不安になったので、手紙を書き、初日に、連絡帳にはさみました。

内容は、発達の遅れがあること(特に言葉)指示が通らないことがあること、できないと泣くことが多いことなど。親としてはできるできないより、まず園の生活に慣れて楽しんで活動に参加することができるようになってほしいと書きました。

 

その日の午後に担任から電話がありました。

結構な指摘をいろいろとされました…朝の準備ができず、置いてあるおもちゃに夢中。

体操の時間、体操を全然しないとか。それはね、わかってますよ。自分のこと一人で全部はまだできません。リトミックは苦手なんです。指示が伝わっていないようです。去年までは、療育で手厚くやってもらっていたから、大きな集団についてこれていないとのこと。

これからどうやってできるようにしたらいいのかしらって感じがすごい伝わる言い方でした。いい雰囲気の園だっただけに、ダメ出しをこんなにされるとはかなりショックでした。

これで感じたのが、園長の存在。児童ひとりひとりの個別対応は園長はかかわらない方針のようで、児童の様子や細かい指導や注意すべきことをいったい誰がどうやって考えているのかがいまいちわかりません。普通は主任の先生がいて、主任と担任で対応を考える園が多いですが、うちの園は主任がいません。少なくとも肩書でそうなっている人が見当たらないです。たぶん全部担任に任せているのだと思います。

だから、週2で休むことも、娘の発達障害のことも、園長から担任に伝わっていなかったのだと思います。

この辺はもうちょっとどうにかして欲しいですね。担任にまかせてもいいのですがだったら、療育センターからの資料をもらって終わりじゃなく、担任と事前に面談するとか、面談じゃいろいろ不都合だったら電話で連絡して状況をきくとか、気を付けてほしいところを紙に書いて提出してもらうとか。いろいろあると思うんだけど。

まあこれは私にも落ち度があって、児童調査票みたいな子供のことを書く書類があって提出したけどそこにあまり詳しく書かなった。これが担任に渡る書類なのかも。

この書類は家族構成、アレルギー有無、すきなこと不得意なこと、おむつはずれなど、どこの園でも提出があるけど、この書類に詳しく書かなかった。センターの書類に詳しく書いてあって担任も読むだろうと思ってたから。

このあと困ったなあどうやって今の娘の状況を理解してもらおうかと思って、児童デイの先生にちょっと相談したら、児童デイの先生から担任に連絡入れてもらって先生と担任で面談してくれることになりました。

面談に私はいなかったから詳しい内容はよくわからないけど、娘の発達障害の特性と効果的な関わりかた、児童デイでどんな訓練をしているかを詳しく話してくれたようです。また、幼稚園の年間行事や指導内容などを詳しく聞いたようで、それに合わせて児童デイもフォローしていくことを伝えたようです。担任からも電話でいろいろ聞けて良かった、園でも取り入れられるものは入れていきたいと言ってくれたので一安心でした。児童デイの先生には本当に感謝感謝です。自分一人で娘のこと療育のこと、関わり方など説明がうまくできません。専門の先生に説明してもらったほうがきちんと伝わるし担任へのアドバイスも的確です。

もし幼稚園の先生に自分の子供をもっと理解してもらいたいと思ったら、通われている療育機関の先生から伝えてもらうというのを強くおすすめします。

たしかこの面談の1か月後くらいに幼稚園の個人面談がありました。

このころには朝の準備もできるようになり体操の時間もちゃんと参加できるようになって、担任も娘についてだいぶ理解してくれたようで、前向きにいろいろ考えてくれるようになっていました。最後に「ももたろうちゃん、大丈夫です。きっともっといろんなことができるようになると思います。」なんて言われて初日の電話のトーンとは全然違いました。

園全体では支援が必要な子への配慮をどこまでしているかと言われれば、そこまで熱心にはしていないかと…。とにかく担任次第だなというのが正直な感想で、熱心にやってくれる先生もいれば、なかなか難しい先生もいるし、うまく指導していける先生もいれば、下手な先生といろいろいるでしょうから、ラッキーアンラッキーがありそうです。

うちの娘は、本人なりに場をわきまえているようで、キチンと活動に参加できているので、いいですが、うまくいかなかったらもっとこうしてくれればいいのにーとか、もっと配慮してほしいとか思っていたかもしれません。